1900(26)基礎
1926(36)発表会レパ
01.わが魂は待つ
02.眠りの精
05.ローレライ
07.久しき昔
(ソルファと歌詞で)
2002(14)連絡・休憩
2016(44)発表会レパ
13.サンタルチア
16.ばらの花咲き
28.夜
34.神の栄光
七つの子
かわいいあの娘
第九
(ソルファと歌詞で)
------------------------------------------------------------
練習の後半で「四苦八苦してますね、でも四苦八苦しましょう」と言った。
本当に、四苦八苦しているように見えた。
身内を褒めるのはあまり良くないと思うけど、でも、本当にそれが大事だと改めて思ったし、その姿は、上から目線で申し訳ないですが、それだけでちょっと僕には感動的だった。
これで良いのだ、と。このプロセスが必要なのだ、と。
プロ(級)の人達は、それこそ小さい頃から嫌という程、四苦八苦してきたはず。
歌は、別に自分で楽譜を読なまくても、何らかの方法で音を覚えれば誰でも取敢えず歌える。
でも楽器はそうはいかない(声楽の人だってそうだけど)。まず楽譜通りに間違えずに音を出さないと話しにならない。運指を間違えてはいけない。
しかも、例えば弦楽器の人は、音程が定まらない、弓が上手に使えないとか、管楽器は、音が外れる、高い音や低い音が割れる、ピアノは手が回らないとか、正確に音を出すだけで、色んな難しい問題に直面する。そして、みんなそういう辛酸を散々舐めて来て、それを克服してきている。
合唱は、皆で歌うが故に適当でも参加できるし、上手な人がそこに居れば、何となく自分もちゃんと歌えている気になる。それはある面でとても良い事。
合唱の楽しみ方自体も色々あって良い。
みんなで気楽に楽しく歌うだけでも、十分。
だけど、本当に本格的に楽しもうと思ったら、出来るレベルの違いはともかく、やり方や、プロセスはプロのそれに出来るだけ近づけるべきだ。
そうして同時にプロの人達のそういう厳しさを身をもって体験することだ。
そうでないと本当の音楽の面白さには近づけない。奥深さを感じることは出来ない。
これは別に音楽に限らずどの世界だって言える事だと思う。
プロと同じレベルの事をやる必要はない、自分達にあったレベルで、本当にやるべきプロセスを踏む。
しかし、そのプロセスだって、そんなに大変な事を言っているわけではない。
大雑把に行ってしまえば、
「まずは自分の力で譜面を読もう。他の音を良く聴きながら良い音程と良いバランスで歌おう。」
という事に尽きる。
それをやっていれば、自ずともっと先が見えてくる。
勿論、それなりに時間は掛かるし、辛抱も必要。
しかしそれをやっていれば、プロからもリスペクトされる。
別にプロから認めてもらうのが目的ではない(プロにも色々居るし)けど、しかし本当に厳しくそしてより素晴らしい芸術を求めて自らの身を切り人生を捧げて挑もうとしている人達と同じプロセスを辿ることは、例えば我々はエベレストには自力で到底登れないけど、宝満山ならそれなりのきちんとした装備とか準備と努力で自分の足で登れるし、その自力で登頂した達成感と共に、そこから見える眼下の光景への感動は本質的にはエベレストと一緒のはずで、そういう意味でプロのアルピニストと同じ思いを共有出来ていると言えると思う。
逆に、自分の力で譜面を読み、自分の中から四苦八苦して正しい音をウンウンひねり出しながら音楽をやる(つまり自分の足で歩く)ことなしに音楽をやろうとするのは、例えそれで第九の様なエベレスト級の山に登ったと言っても、それはヘリコプターや飛行機で連れて行ってもらったに過ぎないのと同じだと思う(それだって価値が全くないとは言わないけど)。でもそれは当然、「そんなの山に登ったとは言えないよ」と言われるに決まっている。
自分の足で山に登ろう。
それから、芸術とは、それが例えば何度も演奏されいる曲の演奏であっても「再現」ではなく、その都度自ら「創造」するもの。
楽譜はその設計図であって音楽そのものではない。そこからそれを「読み取って」新しく創りあげるのは我々自身。
四苦八苦するのは、まさに生みの苦しみ。それなくして芸術なし。
仮に今度の発表会で音を間違ったりしても、悔やまない(悔やむけど^^;)。
それよりも今の私たちには、こういうプロセスの方がずっと大事。
なんか前にも同じような事を書いたような…
まあ、いいや。大事な事は何回も言いますってことで。
皆さん、せいぜい、四苦八苦しましょう。
【2/2】
1900(25)基礎
1925(35)発表会レパ
01.わが魂は待つ
02.眠りの精
05.ローレライ
07.久しき昔
(ソルファと歌詞で)
2000(10)休憩
2010(50)発表会レパ
七つの子
かわいいあの娘
第九
13.サンタルチア
16.ばらの花咲き
28.夜
34.神の栄光
(ソルファと歌詞で)