10月3日の練習
1900(17)基礎
1917(45)ハモフェス単独
メトロノームの発明者メルツェルに(カノン)
とこしえの父よりいずる(讃美歌35番)
秋の月
2002(06)休憩
2008(45)ハモフェス単独
秋の月
アニーローリー
ホパック踊れ
2053(07)ハモフェス合同
紫色のふるさと
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アカペラの練習というのは、実に自由度が高くて良い。
とにかく移調が自由。これはホントに大きな自由。
例えば昨日の練習では、実は最初の「メトロノーム」は譜面より半音下げて練習した。
逆に次の「とこしえの」は、譜面より半音高くして練習した。
なので、実はこの2曲は同じ調で練習したことになる。
調性で言うとホ長調、E-dur。
「秋の月」は譜面より全音上げた。調性で言うとニ短調、D-moll。
「アニーローリー」は、全音上げて、ニ長調、D-dur。
「ホパック」も、全音上げて、ヘ長調、F-Dur。
譜面上の調性は、勿論、その作曲家なり編曲者なりが考えた上でその調整にしたわけだ。
特に作曲、特にシンフォニーなどの本格的なものになると、絶対にその調でなければダメというぐらいの縛りがある。
特に器楽はむしろ移調は容易ではない。
逆にメインとなる楽器、制約のある楽器によって、その曲の調が決まったりしている。
だけど、歌、つまり声楽は違う。
例えば歌曲にしても、同じ曲をバリトン歌手が歌ったり、ソプラノ歌手がうたったりするので、その度に調性は歌い手によって変わる。
場合によっては、今日は調子が悪いので半音下げてくれ、なんて要求もあって、それに即座に対応出来ないようでは、本当の伴奏ピアニストとは呼べない。
合唱の場合も同じ、というより、ソロの声楽よりも和声、ハーモニーが大事な分野で、その為の調性感やバランスがしっかりしていれば良いので、その為なら、ある意味どんな高さで歌っても良いのだ。
その合唱団の適正音域、或いは、その合唱団のメンバー構成、その日の調子、練習の進め具合に従って、調性はどんどん変えて然るべき。
もっと言うと、例えば、ヘ長調で歌おうとする場合、そのドの音が、厳密に、基本となる音、A=442ヘルツのヘ長調(F-dur)のドじゃないといけないなんてナンセンスで、そのドの音がFより少し高かろうが低かろうが、要はその辺の音で合唱団の都合が良ければそれで良いのだ。
大事なのは関係音、相対音感、つまり音階とそれに則した音程を美しく歌えること。
楽譜はメモに過ぎない。
どう使うかはこちら(人間)に選択権がある。
合唱団としては、ハーモニーの基盤である低音が響いた方が良いので、ベースが低い音を出来るだけ楽に鳴らせるように、少しでも高くする方が良い。
では、どれだけ高くしても大丈夫かは、大体、テナーとソプラノの使える音域に掛かっている。
そのうち、テナーは高い音はファルセット(裏声)でもなんとかなる。
なのでソプラノの使える音域というのが、一番問題になる。
極論すると、ソプラノの音色を決めるのは、ソプラノの「声」ではない。
「ソプラノというパート」が美しい音を出すためには、如何に下のパートの音を聴いて、その音に合わせて、楽に素直な声を出すか。
そして、逆に、ソプラノが美しい音色を出す為には、アルト以下のパートが如何に美しくハモることができるかが大きく関わってくる。
ソプラノというパートを独立させてはいけない。
しかして、今のちく混のソプラノは大きく変わりつつある。
随分軽くなってきたし、下のパートを聴いてそれに合わせよう、乗っかろうという気配が見えてきた。
そうなってくると、全体の音を少し高くしても、美しさが損なわれない。
今、ちく混は全体として上り坂に掛かっていると思う。
こういう時は、気を抜くとアッという間に転び落ちる。
逆に、必死に登れば、また力がつくし、坂の上に次の地平線が見えてくる。
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【10月10日】③
1900(20)基礎
1920(40)ハモフェス
メトロノームの発明者メルツェルに(カノン)
とこしえの父よりいずる(讃美歌35番)
秋の月
2000(10)休憩
2010(30)ハモフェス
アニーローリー
ホパック踊れ
2040(20)ハモフェス合同ステージ
紫色のふるさと
歓喜の歌