ちくしの混声合唱団

福岡県筑紫野市で活動している「ちくしの混声合唱団」です。
毎月3回、木曜日か金曜日、19時から21時、筑紫野市文化会館を拠点に練習しています。
現在メンバーは40名程。主婦、サラリーマン、学校の先生、OL、学生さん等々。
老若男女何方でも、いつでも練習参加、見学、入団できます。

合唱経験の有無は全く関係ありません。
初心者の方、大歓迎です。
楽譜が読めない方も、とりあえず読んで歌えるようになります。
是非お気軽にお出で下さい。

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2月9日 ちくしの第九合唱団2020結団式&第1回練習

1330(30)結団式
1415(10)基礎
1435(80)第九
 通し①
 ②
 238-240(男声)
 257-268[D]
 284-292[E]
 313-330[G]
 411-431(男声)
 543-590[M]
 595-626[Andante maestozo]
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さて、6月21日本番の「ちくしの第九合唱団2020」の結団式と練習が始まりました。
合唱団の名前が長いな…
略して…「ちく九20(ちくきゅうにーぜろ)」・・うーん。
ま、いいや。


結団式の時に言いましたけど、私は昔からイヴェントのようにやる日本の第九がどうも好きになれません。
というか、そういう第九があまりに日本には多過ぎると思います。
特に「第九から合唱を始めましょう」みたいなうたい文句でまるで客寄せパンダの様に第九を歌おうとするのは、物凄く危険なことだと思います。
このブログの、特に最初の方に随分書いた気がするけど、第九ってクラシック音楽のエベレストみたいなもので、そのエベレストに登山の初心者があたかもTシャツとスニーカーで挑もうとすることが、明らかに命取りみたいなことなのと一緒で、そんなに簡単に第九が歌えるわけがないからです。
勿論、全く意味がないわけではないですが。
それに、6年前、それこそ筑紫野文化会館でやった第九もそうですが、本番ではそれなりの音楽になってしまう。
なんか歌えた気になってしまう。
でもそれは、実は大きな錯覚で、歌えた様な気になったのは、プロのオーケストラとプロの指揮者、そしてプロの歌い手と一緒にやったからちゃんとした音楽になったわけで、それは、またエベレストに例えて言えば、山の麓か、命の危険に晒されない程度の標高のベースキャンプまでは自力で行って、ああ、あれが頂上か、と遠くから眺めた後に、ヘリコプターか飛行機で頂上付近まで乗せていってもらって、これが頂上から見える風景です、どうです凄いでしょう、みたいなことをやったようなもんだと思います。
つまり、完全に自力で登ったわけではない、ということです。
それはそれで確かに貴重な体験だけど、本当に自力で登ろうと思ったらとんでもないトレーニングとか経費とか時間を掛けないと出来ない、それでも登頂は難しい、というのと第九を歌うという事は大差はないと思います。
それぐらいそもそも難しい曲だと思います。
だから、6年前の第九から生まれたちくしの混声合唱団ですが、創立当時は、一旦第九禁止令を引きました。
音楽の基礎からやり直すという当たり前のことから始めたかったからです。
また登山の話を持ち出せば、ウォーキングから始まって、ハイキングや低山登山を沢山して、そして時々難しい山に登ったりしながら、音楽的な体力をつけていこうというわけです。
そして、今回、6年目にしてまた筑紫野文化会館さんから、有難くも、再度第九に挑戦するチャンスを頂いたわけです。
ただし今回は前回よりも人数が少ないです。
大人数でごまかすわけにはいかない、ある意味少数精鋭で行かなければいけません。
勿論、今回も九響合唱団他の賛助を入れますが、あくまでそれは補助であって、ちく混を含む地元のメンバーの双肩に成功が掛かっています。
殊更気負う必要はないですが、世界的遺産である偉大な芸術作品を作り上げるという自負は強く持った方が良いと思います。
指揮者の大友先生は勿論ですが、オーケストラもほぼ九響なオケですし、ソリストも一流です。
合唱だけが、アマチュアレベルで良いというわけにはいきません。
勿論、大いに楽しんで歌ってもらいたいと思いますが、でもこの曲を楽しむには、それだけの負荷は覚悟した方が良いと思います。
最初に厳しいことを言うようですが、そういう気持ちを持たないと本当にただの周年記念のイヴェント或いは、オリンピックに乗っかったお祭り騒ぎで終わってしまいます。
それは避けたいです。
ボロボロになっても、最後まで足掻いて頑張る、という気合と根性が必要です。
なんだかスポ魂マンガみたいなことをいいますが、それが私の本音です。


そして、
今度の東京オリンピックをやるにあたって「レガシー」=遺産という言葉が使われているようですが、実は私には何がレガシーになるのかよくわかりません。
なんだか目に見える形として残るものを求めるのは違うような気がする。
だけど、今度の第九は、そうやって、みんな一人一人が散々頑張った後に自分の中に残るものがあるとすればそれが、まさに其々のレガシーになるのだろうと思います。


音楽をやるにあたって「意義」や「意味」は殊更必要ありません。
「意義」や「意味」は、それを必要とされる人が考えて、ある意味利用してくれればいい。
現場で音楽をやる者は純粋に楽しむことに徹する。
せいぜい本気で楽しみましょう、本気で遊びましょう。


今回の初回練習では、1度通した後、賛助の九響合唱団には退席してもらって、後は地元メンバーだけでやりました。
まずは地元メンバーだけの音を作りたい。
まず大事にして欲しいのは、音程、そしてユニゾン(一つの音に揃うこと)
特にユニゾンは、最初から揃えようと思うのではなく、積極的に声を出しながら、結果的に揃うようにしたい。
それから、予定調和は避ける。
楽譜に書いてあるから歌う、或いは今までそう歌ってきたから歌うのではなく、自分や自分たちの今出せる一番いい歌、音、音楽をその都度創造していくという感覚が欲しい。


今回の練習に当たって、私には、予定している決まった方法やスケジュールは考えていません。
毎回の練習のみなさんの声を聴きながら、最善の方法や方向性をその場で模索するという方法を取ろうと思っています。
だから、もしかしたら途中で間違ったり、やり直したりするかもしれない。
そうやって試行錯誤しながらやりたいと思っています。
私自身も予定調和を避けて、あえて先の見えない泥仕合をしたいと思っています。


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【2月13日(木)第九練習[1900-2100](多目的ホール)】⑰
1900(20)基礎
1920(90)第九
 631-653[Adagio ma non troppo divoto]
 655-729[Allegro enrgico sempre ben morcato] 
 730-762[R]
 795-832[S]
 855-920[prestissimo]
 ③
 238-240(男声)
 257-268[D]
 284-292[E]
 313-330[G]
 411-431(男声)
 543-590[M]
 595-626[Andante maestozo]
 631-653[Adagio ma non troppo divoto]
 655-729[Allegro enrgico sempre ben morcato] 
 730-762[R]
 795-832[S]
 855-920[prestissimo]
※途中10分間休憩

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